デジタルハリウッド大学福岡ゼミ2016年度卒業制作展紹介ページ

Hukuoka Seminar

福岡ゼミとは

本webサイトは、デジタルハリウッド大学 福岡ゼミナール第4期生による、卒業制作プロジェクト『姿なき天使』のポータルサイトです。
私たちのゼミでは、「ビジュアルを使わずにキャラクターを魅力的に見せる」ことを目的に、福岡俊弘 教授のもと、『トランスメディア』を用いたキャラクタープロデュース企画を進行しました。

『姿なき天使』について

福岡ゼミ第4期生による、キャラクタープロデュース企画になります。
私たちは、「ヒカル」という、女子高生のキャラクターを生み出しました。
しかし、このキャラクターには、ビジュアルが設定されていません。
本企画では、ビジュアル無しでキャラクターを表現できるか」というコンセプトを掲げ、あえて見た目を設定しませんでした。
 
このようなコンセプトを定めたのには、ヒカルというキャラクターの見た目を、各人が「自由に想像できる」ようにしたかったという理由があります。
ビジュアル以外の要素を用いて彼女を表現するメディアを制作し、それを体験した人が、「自分にとってのヒカルというキャラクター像」を作り上げられるように、設定の余白を設けたのです。
 
体験者それぞれが、ヒカルという少女を想像し、彼女を好きになってもらえるようプロデュースすることが、本企画の目的になります。
姿が無くても、天使のように魅力的なキャラクターをプロデュースするという意味を込めて、企画タイトルを『姿なき天使』と名付けました。

『トランスメディア』について

私たちは、ビジュアルを使わずにキャラクターを表現するために、『トランスメディア』という手法を用いました。
トランスメディアとは、近年注目され始めている作品のメディア展開手法です。
 
あるストーリーが展開される際、そこには必ず舞台となる「世界」が存在します。
ファンタジー世界か、SF世界か、はたまた現代の日本かもしれませんが、ストーリーには必ず、背景となっている世界の設定があります。
 
トランスメディアでは、こうした「作品の世界」を基軸に考え、様々なメディアを用いてこれを表現しようとする試みになります。
 
例えば、主人公Aが魔王を倒すストーリーのゲームがあるとしましょう。
そこでは、世界が魔王に支配されていて、エンディング、つまり主人公Aが勝つことで、平和が訪れる…という流れを、主人公Aの視点から見ることができます。
 
その流れを、主人公A以外の一般大衆から見たらどうなっていたのか。それを表現するために、その世界の歴史書を作ってみます。
その内容は、主人公Aとは別の視点から世界を見たものとなっています。
主人公Aの行動の結果、市民の生活にどういう影響があったのか…治安が良くなったとか、戦いの中で建造物が破壊されたとか、主人公Aの知らない情報がそこには含まれているでしょう。
 
はたまた、魔王の物語を、映画で作ってみてはどうでしょうか。
魔王が世界を支配するまでのストーリーが語られれば、主人公Aのストーリーより以前に何があったかを知ることができます。
もしかしたら、魔王にも悲しい過去があったかもしれません。
 
このように、全て同じ世界ながら、視点が変われば得られる情報が変わります。
こうした情報が集まり、その世界のことがより鮮明に語られていく。その流れをさまざまなメディアで表現していくのが『トランスメディア』という手法です。
 
この手法の特徴は、極めて高い「拡張性」にあります。
 
主人公Aや魔王のストーリーには、必ず終わりがあります。しかし、彼らのストーリーが終わっても、彼らが生きている世界がなくなるわけではありません。
 
仮に、主人公Aの子供である、主人公Bの物語を使ったとすれば、魔王が倒れ平和になったあとの世界を描くことができます。
過去でも未来でも、新たなストーリーを作り続けることで、その世界の物語を描き続けることができます。
 
さらにこの手法は、「ユーザーも作り手として参加できる」という特性も備えています。
もともといちファンに過ぎなかった人でも、作品の世界をよく理解していれば、想像力次第でその世界の新たなストーリーを創りだすことができるのです。
 
公式か非公式かはあるでしょうが、オリジナルのキャラクターやストーリーによって、ファンの力でさらに作品の世界を広げていくことができ、長く深く、作品が続いていく。
トランスメディアは、そういった力を持っている手法になります。

私たちの企画では、この拡張性を利用しました。

本企画のキャラクタープロデュース手法について

私たちが考えたのは、ヒカルというキャラクターだけではなく、彼女が生きる世界も含めたものです。
そして彼女とその世界を表現するため、卒業制作展のイベント、ストーリー動画、webサイトなどでトランスメディアを構築しました。
 
私たちは、「ビジュアルを使わずにキャラクターを魅力的に見せる」という目的を達成するために重要なのは、いかに想像力を掻き立てるかが重要であると考えます。
 
この企画の参加者が、ヒカルというキャラクター像、そして彼女の新たな物語を「自分自身で想像できる」ようにプロデュースする。
これが、私たちが『姿なき天使』で目指したキャラクタープロデュースです。

「Ep.Diary」

この動画は「ANIMA」の存在している架空の世界を拡張するためのコンテントであり、一連のエピソードヒロインであるヒカルが「Ep.Game」の体験後の夜に日記を書くという内容になっております。「Ep.Game」を体験された方はより一層内容をお楽しみ頂けるかと思いますので是非ご覧下さい。

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